越後長岡城下年中行事  正月六日 ごほうらいと七草

六日
年越の祝ひ、夕方修験者御家中を廻リて祓をなす。
是をごほうらいといふ。
〇夜に入りて七草をはやす。「七艸たたかう、何たたかう。
唐度の鳥と、日本の鳥と、渡らぬ先に、七色合せて、
ほとほとほと」是を七遍唱ふ。
七日
暁七種をはやすの事、昨夜の通り。
〇朝、七種に相用候品々を白粥に和して食する事は、
寛平年中より始しとぞ。是は邪気を除くの術(てだて)なりといふ。
北越は雪中故、品物揃わず、品替にて外品を用ゆ。
反町本『懐旧歳記』より

1日の始まりが日の入からだったことの名残か、
前日の夜と七日の暁に七草をはやしているのが興味深い。
絵図を見ると、大きなまな板の端に包丁など並んでいるが、
大きなすりこ木のようなもの(まるでバット)を振り上げている。

コメント

人気の投稿