越後長岡城下年中行事 正月十四日

十四日
年越之祝へ、門前には削り懸をさげ、内には餅花をつける。
是を舞玉と云ふ。田植其外農事に表す。
夕七ッ時分、木祝ひ 
是は近隣之家僕四五人、或は六七人と申合セ、箕・横槌・
明俵を携へ、桟俵(さんばいし)を冠り、橇をはき等して
「ならふか、なるまいか。ならふと申します。むぐらもちの
お見舞いだァ」といふて、屋敷屋敷の樹木を敲き廻ル。
是は寶を結ぶ術なりしとぞ。
反町本『懐旧歳記』より

「正月十四日、年越の削り懸と餅花(舞玉)」の図は
長岡市史双書の久我本のほうのカラーの絵図を
槇神明宮の久我様より許可をいただき、
お菓子かわら版 フェリーチェの甘い生活」に掲載。


正月の注連縄飾りも七日以降も残してあった松も
すべて取り払われて、組んだ竹竿?の真ん中には
削りかけが下げられ、下の方には、御薪、御釜木、
または新木(にゅうぎ)、十二月様などと呼ばれる、
墨で12本(閏年は13本)の線を書き入れた木の棒が
立てかけられている。
そして、室内の様子として、まいだまが描かれている。
まいだま一般につては、「餅花・まゆだま」ページにて。
この絵図の餅花(舞玉)については別項にて、詳しく。


木祝いについて、関連ページ「木こりのおじさん


新潟にある珍しい桟俵(さんばいし)神楽

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