粉菓子のこと3 コウサコウ

新潟の「粉菓子」について考える時に、
九州の佐賀・長崎あたり(かな?)に「コウサコウ」がある。
「口砂香」の字を使うお店が多いようだが、
本当はどういう字を書くのか、わからない。
ただ、「コウサ糕」ではないか?と。

今は炒った米の粉を使うと思われるが、
昔は「白雪糕」(ハクセツコウ)のように蒸したのではないか?
大陸菓子文化に触れてきた地域こその菓子なのではないか。
昔ながらのコウサコというのは今もあるのだろうか?

蒸すとなると、糯粉の比率よりぐっと粳粉のほうが
多いものだったと思われ、それはコウサコウの特色でもあるようだ。
糯粉だけだと、蒸してから時間がたてば、カチカチになって
歯がたたなくなってしまう。餅と同じように。

もちろん、長崎の梅寿軒さんの「口砂香」は
粳粉のさらっと感があり、粉菓子になじんだ私には
とてもおいしく、また粉を炒る技術の高さも感じた。

関連ページ:『いとおかし』「長崎口砂香」                                   

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