お正月のおけそく、普段のおけそく。

「おけそく」
長岡では、お正月の鏡餅のことだった。
大きな鏡餅(年神様へ)も、たくさん用意する小さな鏡餅
(台所、書斎、玄関、各自の部屋、お風呂、トイレ、車
などに供える)も、みな大晦日から鏡開きまで飾る
2つ重ねの餅を「おけそく」と呼んだ。

三宝の上に「はっちょうがみ」と呼ぶ切り紙を敷いて、
その上に年神様用の大きな鏡餅を用意する。
上には定番のみかん。

「おけそく」は、一般的には、仏教のお供物を言うようで、
特に、寺院などで、きれいに積み上げられたものなどをさし、
「御華足」などという字を書いて、「おけそく」と呼ばれる。
と知ったのは、和菓子に興味を持ってからだった。

その後、京都の友人が、「おけそくさん」と言うのを聞いて、
正月でもないのに、何それー?と思ったのだが、なんと
この呼び名に対する私の感性のほうが、一般的でなかった!
ということに、この時はじめて気がついたのだった。
そして、仏壇やお墓に供えるという、小さな重ね餅を
「おけそくさん」という、その呼び方がすっかり気に入ってしまった。
廃絶の柏崎のまゆだま飾りの「おけそく」

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