粉菓子のこと8 山科

ふしぎな菓子。
名前の由来はどこからなのか?
秋田県では、一般に落雁といわれているものでさえ、
「やましな」と呼ぶらしい。
上南粉という、軽い触感が出せる炒りみじん粉が主のようだが、
製粉会社によっては、山科粉というものもあるようだ。
写真の山科は、ふかふか、もっちりの不思議な食感。
水分量が少し大目だが、それだけの問題?

秋田の雲平(渦巻きが多い)も、同じ上南粉と砂糖という配合。
薄くそぐようにスライスされるらしき中国伝来の「雲餅糕」という名の
菓子の記録はあり、また、薄くつくる雲平細工も残っているが、
その雲平とはまったく違う、厚みのある大ぶりの菓子となっている。
このユニークぶりは東北全体に共通するようだが、とても興味深い。

見た目は粉菓子にも見えるが、粉菓子とは異なる食べ口。
昔は粉を枠に詰めて、蒸したのではないか???

名前の由来は、「白雪こう」や「算木餅」につらなるからこそではないかと
思われるユニークな自説を持ってはいるが、確証はなく・・・。

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