天神さま街道2013 柏崎編2

現在は柏崎市となっているが、出雲崎寄りの宮川地区では、
天神さまを祀るのは、2月25日だそうだ。といっても24日の宵が本番。
御神酒のお銚子(おそらく盃も)は、陶芸家のご当主の作。
今は「天神さま街道」の催しにあわせて、吉田家に伝わる天神さまを
1月に飾っていただいており、見学させていただける。
このお宅は、ニシン網で栄えたという宮川地区の、当時の様子が
偲ばれるような立派な造りで、建物も観賞させていただきながら、
いろいろお話もうかがうことができて、楽しいひとときだった。

一緒に飾られたお軸は、松前藩から出たものだとか。
神棚なども昔ながらの立派なもので、仏壇は能登仏壇だそう。
海の交流を今も感じられる、博物館のようなお宅だった。
ご当主夫妻の手づくりの餅花が美しい。

宮川には、かつて天神社があった。
天神社と廊下でつながってもいたという竜泉寺は、老朽化のため壊され、
今は再建された小さなお堂が立つ。
天神社のご神体だった天神像、天神画像は、そこに安置されているようだ。
真偽のほどは不明だが、承久の変以後、佐渡に流刑になった
順徳天皇にまつわる言い伝えもあるらしい。
天神講が2月25、24日と、7月24、25日にあったそうだ。


このお宅では、涅槃会には涅槃図を掛け、「いんころ」(犬の子)をつくり
涅槃図の下に並べたという。ご当主の子どもの頃までだそうだ。
とすると、涅槃会のあとに、天神さまを出したことになる。

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