天神さまのお菓子「ぬぎ手豆」

それぞれ別のお菓子屋さんの天神菓子を買い集めるのは楽しい。

天神さまのお菓子には、それぞれ意味がある。
金花糖の灯籠は、やはり、飾ることに主眼が置かれていたことを
教えてくれる。

黄色のもやしのようなものは「ぬぎ手豆」。
新津で育った女性が懐かしそうに話してくださったので、
新津のお菓子屋さん何軒かに聞いてみたが、不明。
今はつくられていないようだった。

燕市の会処菓子店で、ダメもとで聞いてみると、
「あれかなぁ」とおっしゃる。翌年、予めお電話をして、
最近は使っていないという木型で抜いていただいておき、
楽しみに出かけて行った。
なるほど、お話に聞いたような型だった。
そこで、話してくださった女性のところへお持ちすると、
「あー、これこれ!」と言ってくださった。
自分の思い出の「ぬぎ手豆」は色のつけ方が違っていたとかで、
頭のあたりだけが黄色だったそうだ。

さて、この菓子の意味は、その名の表すように、
「抜きん出て伸びる」というものだという。
子どもの成長を祈る気持ちがあらわれているようだ。

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