京都で「のっぺい」

「鯖街道」始点の京都出町柳で、鯖寿司と「のっぺい(うどん)」に遭遇。
のっぺいは、たっぷりのあんかけうどん。あんの海に山が顔を出している。
左のほうに、「のっぺい 七〇〇円」 
あんの下に隠れていた具は、かまぼこ、ゆば、三つ葉、焼き麩、梅麩、しいたけ、うどん。

新潟のお惣菜屋さん製「のっぺ」、または「のっぺい」「のっぺい汁」
きれいにつくりすぎていて、違和感あり。もっと煮込んだ家庭のものがおいしい。
長岡の実家では、大晦日の献立で、他の日には食べたことがなかった。
叔母のつくったのっぺ

長岡藩の支藩の小諸藩には、「のっぺ」があんかけの
ワサビ添えだという記録があるという。
加賀藩の「治部煮」は、あんかけでワサビ添え。
長岡では「こくしょう」とも呼ぶが、石川県にもそう呼ぶ地域があるという。

こうした「のっぺ」タイプの汁ものは、もとは、麺のつけ汁から
発展したのではないかという思いがあるため、京都の「のっぺい」は興味深い。


「のっぺ(い)」は、奈良のおん祭りの直会にも出ると聞く。
長崎でも「のっぺ汁」、度島だと「のっぺり」というようだ。

名は違えど、会津の「こづゆ」、青森の「けの汁」なども、
本来ハレの日の食だったと思われる。


会津の友人宅で、こづゆ。こづゆ椀に入れて。
婚礼などめでたい時につくったという。正月には少し違う「ざくざく」。

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