『越後 毒消し売りの女たち』

私自身は、この「毒消し売り」より「富山の薬売り」のほうが、
実際に実家に売り子さんが来ていたし、なじみがある。

しかし、桑野淳一さんという方の書かれたこの本は、
能登の寺院や越前朝倉氏と、越後の毒消し売りの女たちの村である
角海浜、越前浜の関係など、とても興味を持って、一気に読んでしまった。

菓子でいえば、巻町福井の柚餅子を思い浮かべながら、
海を通じて、大陸とも向かい合った文化圏の中の越後だということに
改めて気づかされた。

『越後毒消し売りの女たち 角海浜 消えた美人村を追う旅』 桑原淳一 
彩流社 2008年

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