越後の天神信仰4 寺子屋での天神講

天神信仰が菅原道真信仰に移行するきっかけは、
寺子屋での天神講の浸透といわれる。

それまでに「天神」という抽象概念に込められてきた
古代からのイエ、トシ、サクなどに対するマツリがまずあって、
その後、マツリのための経済力もついてきた民衆と、
信仰対象のカタチを菅原道真に見立てることで、
爆発的に表面化し、流布したのではないかと感じる。
そのきっかけに寺子屋もあったのではないか?

「天神」は、すべてをのみこむことのできた対象のようだが、
現在では、その信仰的な見立てを忘れ、信仰面で退化を
してしまった私たちが、受験の時期とも重なることもあり、
天神講を、学問の神様としての菅原道真をお祭りする日
であると、疑いなく思うようになったのではないか?

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