天の神さまと兎

出雲崎・大黒屋さんの焼き饅頭「月の兎」。
良寛さんが詠んだという、仏教説話に基づく長歌「月の兎」に因んでいます。 
天の帝が飢えたた翁に姿を変え、仲良く暮らす猿・狐・兎の前に現れた時、
猿や狐が器用に食べ物を探してくるのに、兎はそれができず、
とうとう自身を火の中に投じ、翁へ自らを捧げるのです。
そこで天の帝は、兎を月の宮に葬ったという説話。
良寛さんはこの説話をやさしい、シンプルな表現で長歌にしています。

天の帝は天神にも通じるのか、弥彦に近い分水の天神さまのお菓子に
天神と兎の砂糖人形↓や兎を抱く少年などもあり、兎が気になります。

弥彦山の神さまにも兎のお話があり、菓子にもなっています。
弥彦神社参道の名物でもある「玉兎」です。
兎といえば、出雲を思い浮かべる方も多いでしょう。
出雲崎は、その地名にもあるように、出雲と海流でつながっているそうですし、
オオクニヌシとヌナカワヒメ(越後)の神話もあるように、
古代より深いつながりがあるようです。

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