曲直瀬道三の墓所、十念寺

出町柳から近い寺町通りに、曲直瀬道三の墓所がある十念寺が建つ。
秀吉の京の町の大改造により、この寺町に移転したとされている。
白雪糕についての「お菓子かわら版vol.14」の中でも触れたように、
曲直瀬道三(1507-1594)は、白雪糕を粉にしたものを携帯することを
医師として推奨していた。

道三のお墓に案内していただくと、晩年はキリシタンでもあったためか
夫婦並んでお墓が建っていた。いつの建立かは定かではない様子。
子孫は、別のご職業ながら、続いていらっしゃるとのこと。
日本東洋医学会、日本医史学会、東亜医学協会による顕彰碑も建つ。
浄土宗のお寺ではあるが、道三の時代には、キリシタンは権力者の
宗教でもあり、おおらかな信仰形態もあったのではないか。
寺の名がそれを語っているようにも思われる。漢字の十はクルスでもある。
他に、足利義教(1536‐1565)、施薬院全宗(1526-1600)の墓もある。
建築家でもある先代住職の設計による本堂

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