柏崎のまいだまを焼いてみる。

正月から25日まで天神さまが祀られる座敷には、
小正月(14日の夜にはじまる)に、「まい(ゆ)だま飾り」を天井から、たわわに稔るように飾り付ける。
餅や団子でつくられた稲穂や作物のかたちの他に、
めでたいかたちの「まいだま煎餅」(餅種煎餅=最中の皮)が吊るされる。
そのまいだま煎餅を柏崎で焼いていたらした、宝山堂さんはすでに廃業され、縁故の菓子店に金型は引き取られた。

そこで、「越後天神さま街道」の開催に合わせ、
「天神さま街道 手づくりめぐり」のワークショップででも、
柏崎のまいだまが復刻できればと、有志で企画中。
たまたま、廃業された宝山堂さんの1丁を預からせていただいているので、
自宅の台所で焼いてみた。
餅を薄い小片にして、金型に入れると、じゅじゅーっと焼き広がる音がする。

2つを合わせ、和紙の紐をつければ、あとは枝につるすだけ。
えびすさんのできあがり!
焼きたてはみ出した部分もついたまま。少し焼き色がついたものも。
最中の種にする場合は、もっと焼き色をつけ、香ばしく。
宝玉堂さんのまいだまが飾られた写真は、春展の写真でご覧になれます。

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