越後長岡城下年中行事 十二月 節分

今と違い、暮が「節分」で、「やいかがし」や「豆蒔」をする。

豆蒔
「鬼は外、福は内ゑびす大黒ふくの神」豆を煎て枡に入れ、
 一ト間一ト間ニて恵方ニ向ひ鬼はそと云々、三篇迄唱て豆をまく。
反町本『懐旧歳記』より

豆まきの様子が描かれているが、大角に見える台の上に枡をのせ、
それを持って、片手で豆を蒔いている。室内には家族と思われる
男女、大人子供が描かれ、子どもは楽しそうにはしゃいでいる。
床の間には、福の神のような絵が描かれた掛け軸と富士山の盆景。


神棚には、流れ造りの神堂、お札、蔵王さまのお宮が祀られ、
それぞれ、お供え餅が。お札の前にも小さいながら、お重ねのお餅。
長岡では、お正月の鏡餅を「おけそく」というが、これらも「おけそく」と
呼ぶのだろうか?


棚の上にはシデのついた、細めの注連縄が張られており、
松の枝一対、お神酒二対が供えられ、灯明二対が灯されている。



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