越後長岡城下年中行事 十二月 餅搗

二十三四日頃より御家中並町家ニて餅搗


反町本『懐旧歳記』より




同じ小川当知による『長岡懐旧雑誌』によれば、
「二十五日 餅搗御祝儀
御紋付膳部
御汁粉 御箸小猪口、氷おろし   御吸物 小鯛  
        小皿、香の物                柚   



八寸
御杯

銚子 燗酒
御肴二種」


御汁粉に「氷おろし」がつけられている。
氷砂糖をおろしたものであるから、甘みを目でも味わえる。
砂糖の中でも、氷砂糖は不純物を取り除いた上等な砂糖であり、
それをきめ細かに、おろしてあり、なによりの贅沢品であったと思う。
「氷おろし」は菓子絵図帖などにも記述あり。

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