2014年「越後天神さま街道」出雲崎編1 大黒屋菓舗

2014年「越後天神さま街道」に参加されている
出雲崎の「大黒屋菓舗」には、良寛さんの父親とも交流があったとされる、
釧 雲泉(くしろ うんぜん1759~1811)の筆になる天神さまの掛け軸がある。

出雲崎では、各家庭での天神さま行事が終わった後、
1月26日以降に、「妻入り会館」「天領の里」に貸し出され、
一堂に集めらるという展示スタイルです。

しかし、ここ大黒屋さんでは、一般家庭も公開している柏崎と同じく、
飾られているお宅の座敷へ上がらせていただき、見学が可能です。
ご主人の小黒孝一さんは、出雲崎の歴史や良寛さんにお詳しく、
面白い話をたくさんしてくださいます。
出雲崎は、佐渡金山の金がここで陸揚げされていたため、
天領として栄え、人口密度も文化度も高い土地でした。
是非、かつて「切り妻造」の屋並みがぎっしり連なった北国街道筋にある
お宅で、ゆっくりと天神さまや良寛さん関連の作品の数々を拝見しては
いかがでしょう。

良寛さんも「大自在天満天神」「天満宮」など何幅か書いています。
越後に家庭で天神さまを祀る風習があったからこそだと思うのです。
2013年「天神さま街道」の時期には、良寛記念館でも1点展示がありました。

去年までは、店先を展示スペースとしても提供していたので(写真上2点、
今年は未定?)それを大黒屋さんの天神さまと勘違いされて、
見学されていかれた方もあったようですが、
座敷のほうのお軸が、お宅に伝わる天神さまなのです。

その天神さまを描いた、釧 雲泉は、島原藩士の子として長崎県で生まれ、
晩年は越後に逗留。出雲崎で亡くなった。
お墓が現在「良寛記念館」の敷地内にある。

大黒屋さんの良寛さまのおせんべいなどについては、「いとおかし」
「良寛さまお好み白雪糕」については、「かわら版」へどうぞ。
また、2014年の「天神さま街道」リーフレットと地図はこちらから
天神様のお菓子については、「いとおかし*天神講のお菓子」など。

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