三條新聞に天神菓子の記事

三條新聞に天神菓子が2回も掲載された。
ありがたいことに、寛益寺の団子つくりで知り合った
若い女性より、掲載紙を送っていただき、知ることができた。
カラー写真満載で、とってもうれしい情報提供。
お手紙には、身近な親族からの聞き取りによる民俗行事の情報が
あれこれ書かれていて、多くのことを教えていただいた。
さて、モノクロではあるが、ネット上でその記事のうちのひとつが読める。
こうした地元の情報が、遠いところからでも、興味ある人が
読むことができるサービスは素晴らしい。
「天神さまを主役に鯛や松竹梅」2012.2.16
この記事の天神さまは、「いとかし*天神講のお菓子」にてカラーでご覧いただける。
2月23日にも、燕市での「越後つばめの天神講菓子展」の記事が
5点ものカラー写真とともに、紹介されている。
この日の記事は、残念ながらサイトへの掲載はない。
三条市内では、天神菓子は盛んにつくられているが、
三条のお菓子屋さんでは、「天神さまに供えるの菓子なのだから、
天神さまはないよ」とのこと。主に、鯛と松竹梅、鶴亀、果物や野菜などを
象った粉菓子、生菓子がつくられている。
それゆえ、お菓子でできた天神さまを珍しく感じる三条市民も多いのかも。
さらに、2月25日の記事では、幼稚園での天神講の様子がわかる。
雛段も見え、この時期は、一般的には雛祭りの時期だ。

新潟県内の天神さまをお祀りしてきた地域では、市史などを見ても、
1週間後の3月3日に、特別な行事をしていなかったりする。
県外では、山陰や静岡県など、雛祭りに天神を飾る地域が結構ある。
米子では、天神さまに菱餅を供えていたり、
会津では、雛段のすべての段に天神さまを飾る風習があるという。

「雛祭り」は、教科書や童謡などで定型を刷り込まれてきた。
最近では、スーパーのスピーカーから「雛祭りとは」という売り文句を
絶えまなく連呼され、啓蒙される続けると、地域に残っていた習俗が
とるに足らないもの、間違ったものと感じられてしまう。
時代の流れとは言え、全国展開する商品や食品にとってかわられ、
行事がつくり変えられていく。

均一化はすでに、そうと気がつかないほどに、浸透してしまっている。
今一度、自分たちの祖父母の子供の頃の話を聞いているのも
気づきになるかもしれない。上記の若い女性は、そのようにして、
私に貴重な情報をもたらしてくださった。

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