長野の「もめん玉」

上田駅でみつけた「季刊 信州」。
長野市の種久商店さんの「もめん玉」が美しい表紙。
表紙だけなのが残念。


長野県では、小正月の予祝の「モノツクリ」を、地域によって
違う呼び名で呼んでいたようだ。
長野市周辺は「もめん玉」、伊那地方では「柿玉」などと、
その地域での、貨幣価値が高く、生活を保障してくれる産物が
予祝の対象として、強く認識されたようすがうかがえる。

いずれの場合も、米でかたどるわけで、大切だった米をつかって
願いの形を表すというところが、いかに米の民族であるかがわかる。

長野は稲作に向かない土地も多いところだったわけで、
そこでも、小正月の予祝は米が主役となるが、蕎麦や麦もつかった
ことであったろうと想像される。
それらが命をつなぐ主たる穀物であればこそだ。


コメント

人気の投稿