2014年「越後天神さま街道」柏崎編3 個人宅

2014年「越後天神さま街道」開催中の柏崎では、
このイベントに参加されていないお宅でも、
天神さまを飾るところは本当に多いことを実感する。

こちらのお宅も、一緒にまわってくださった地元の方が
知り合いなんだけれど、飾っていらっしゃると思うからと、
突然だったにもかかわらず、どうぞと快く招き入れてくださった。
代々の家族をまもってきた天神さま。ご先祖の写真なども飾るようだ。
右横には神棚と仏壇があるが、正月の天神さまがいらっしゃる間は、
天神さま、神棚、仏壇の順にお供えなどされるという。
その昔、縮商をされていたとうかがった。
代々伝えられてきた、柏崎の大久保焼の天神さまと随身が飾られていた。
大久保焼(廃絶)の創始者は、北惣吉(1853-1915)とされる。
能登出身で、瓦などを焼く窯をつくることを生業とした職人。越後へ招かれ、
安田、陣が峰などで仕事をした後に、柏崎に腰を落ち着けたようだ。
おそらくこの地での需要があったからこそかと思われるが、
たくさんの天神の土人形や陶器などを焼いたようだ。
柏崎で焼かれた天神さまは、地元で祀られることで、威厳も親しみも倍増。

能登と越後は、今思うよりずっと親密な間柄だった。
天神さまの宵宮を祝う新津(現・新潟市)で、「桂さま」と呼ばれた大庄屋も、
江戸初期に能登からやってきている。新発田藩に貢献した家だった。
能登でも正月に天神さまを祀る風習があった。今ももしかしたら残る?
七尾では少し復活のきざしが・・・。がんばってほしい。

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